「葬儀や埋葬費用は、誰が負担するのか?」
 最近、相続に関する相談で、「葬儀費用や埋葬・納骨費用等は、誰が負担すべきなのか、相続人間で話し合いがまとまらない。」との相談が多くなっています。

 非常に繊細な論点なのですが、葬儀費用、埋葬等の行為に関する費用につき、葬儀費用は喪主の負担、埋葬などの費用は、主宰者が負担となるのが原則です。

 ただし、
①相続人間で合意がある場合は、合意した負担割合や、故人の相続財産から支出という形でも問題ありません。

②故人が予め生前に、自分の葬儀等に関する契約を締結している場合は、その契約内容によります。多くの方は、自分の葬儀等に関する費用は自分の財産で負担をすると決めているかと思います。

 冒頭のとおり、葬儀費用や埋葬等の費用につき、相続人間で争いとなることがあるので、私が遺言の作成のお手伝いをする場合は、こうした紛争を回避するために、葬儀の形式や方法、葬儀費用の負担等について、遺言の内容に盛り込むようにアドバイスをしています。

司法書士 髙橋欣也
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