いよいよ本格的な高齢化社会を迎え、反面、少子化や生産人工の減少に歯止めがかかりません。
このような現代では、老後の生活を若者達に頼ることは期待できず、将来困らないように、「自分の生活は自分で守る」対策が重要となります。
今回は、各金融機関で名称は異なりますが、「家族カード」「代理人カード」と呼ばれるものを紹介します。
これは、金融機関の預貯金口座から、本人以外の代理人も、預け入れや引き出しができるという制度で、代理人にもカードが別途発行されるので、とても便利です。
さらに、本人が認知症となってしまっても、家族や代理人によって、預金の管理が可能なので、成年後見手続きを回避できる可能性が高くなります。
成年後見手続きは、認知症となってしまった本人(成年被後見人)が亡くなるまで、継続してしまうことが大半で、手続き的な負担と、経済的な負担が伴う場合が多々あります。
そこで、特に年金の入金先の口座などは、前述の代理人カード(家族カード)を作成しておくと、老後の備えとなるでしょう。
司法書士法人
長津田総合法務事務所
司法書士 高橋 欣也