不動産会社の選び方
【大手不動産会社の提案により不適切な契約を締結してしまった!】
大手不動産会社の提案により、不適切な契約を締結してしまった高齢の女性の事例
相談者は70歳代の女性でした。
相談内容として、空き家を娘に半年間だけ貸したあと、その後は第三者に貸したいという相談を、某電鉄系のリース会社にしたところ・・・。
娘さんが無償で住む予定であったところ、100万円近いリフォーム工事と、家賃を月17万円で貸すと良いと提案をされてしまい、つい契約を締結してしまったが、全く無駄な費用なので、どうしようか困っているとの相談でした。
管理費用は家賃の9%という契約なので、娘さんから家賃を取り、その9%が某電鉄系のリース会社の収益となる内容であり、契約料や登録料も別途払わなくてはいけない契約内容とのことでした。
相談を受けた翌日は私(司法書士高橋欣也)の久しぶりの休日予定でした。
しかし、時間との勝負と考えた私は、「契約書等をご持参し、明日再びご来所を下さい。」と伝え、朝10時から休日返上で、2回目の無料相談に応じました。
翌日、再びこの女性がご来所されました。
さっそく契約書等を拝見すると、確かにこの女性のお話しのとおりでした。
さらに契約書を読み込んでみると、解約料が記載されていないため、このまま解約料を払わずに解約は可能と判断し、対応方法を書面に記載して差し上げました。
そして、その場でこの大手不動産会社に連絡をしたところ、担当者が不在ということで折り返しを頂けるというお話となりました。
女性は不安そうに帰宅をされました。
数時間後、女性から連絡があり、リフォーム工事と管理契約の双方につき、無料で解約をして頂けたと、大変喜ばれている様子でした。
その翌日、事務所にその女性がご来所され、お礼に差入をしますとお昼ご飯を大量にご持参されました。
司法書士として、いつも感じるのですが、「大手不動産会社だから安心」という市民感覚は全く根拠がありません。
傾向としては、地元で長年経営をする不動産会社のほうが、地域に密着しており、信頼できると個人的には思います。
当事務所では、たとえ無料相談でも、最善の対処方法を助言するよう日頃から、心掛けていますので、ご不安なことがありましたら、いつでもお気軽にご相談下さい。